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ganbarojapan

境界についての一例 その1


CAD66_02.jpg

今日境界について争いがおこることはないとは言えません

では実際どこが境界なのかわからない場合について上の2つの例を見てみましょう

まず一つ目は隣接と高さが異なる土地の場合です

大抵は擁壁がなされています。ではこの擁壁のどこが境界なのでしょうか?

Aは擁壁の隣接側の端っこです。土中に埋まっています。

Bは擁壁と隣接土地の接している部分です。

Cは擁壁のこちら側の端っこです

こういった場合大抵Aだといわれる場合が多いです。

(本などにもそう書かれていたりします)

ただ実際はどうかといいますと実はケースバイケースなのです

といいますのはこの擁壁がいつごろ作られたかにもよるわけです

現在では工事を行う場合は概ね境界に沿って作られますが

昭和50年代などはそこまでシビアに境界に沿って作られていないケースがあります

もちろん測量の技術がそこまで精密でなかったこともありますが

工事自体が施主の依頼の通りに作られることが多いので施主の認識で

ブロックや擁壁がつくられることとなってしまうのです

例えばその方が境界について誤認していたり、隣の方と境界についての認識が違うと

揉める元となってしまいます

さて話を戻しますとこの例のABCですがどれが正しいかといいますと

実はいずれのパターンの境界もありうる話ですし、実際そういうケースがありました

これは擁壁が作られた経緯により変わってくるのです

Aは擁壁が作る際に境界についてちゃんと確認をして、かつ工事業者がしっかり境界を意識

しているパターンです

Bは境界について工事業者が意識しているのですが埋まってしまう部分まで考慮していない

パターンです

Cは隣接の方が土が崩れてくるのを防ぐ為、実費をだして土留めをしたパターンです

ここで申し上げたいのは、現状の土地の形状だけを考えて、

境界がここだと思い込むのはとても危険なことなのです

綿密に資料を調査して、近隣の古くから住まれている方の意見などを収集して

また工事業者さんなどからの意見も聞きつつ、境界を確認する必要があります

土地家屋調査士はそういう綿密な調査を行って境界を確認していきます

もし境界でお困りでしたら私もしくはお近くの土地家屋調査士までご相談ください

長文になってしまいましたので

田んぼの法面の境界は次回にいたします


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